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<title>Forgotten Dreams</title>
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<title>とりあえず国宝報告</title>
<description> 　しばらくここに関われない内に、国宝制覇についてはまた微速前進ながら進んできた。　この夏からに限定しても、東京国立博物館の特別展で伊勢神宮の「玉篇」を拝観し、京都国立博物館で知恩院の菩薩処胎経と高山寺の冥報記（いずれもそれぞれの寺の未見最後の一点）、大阪獅子窟寺の仏さま、秋田水神社の鏡像、そしてこの土曜に兵庫県姫路周辺の国宝４点（一乗寺、浄土寺、朝光寺）。１０点にも満たないとは言え、もう未見の作品
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<![CDATA[ 　しばらくここに関われない内に、国宝制覇についてはまた微速前進ながら進んできた。<br /><br />　この夏からに限定しても、東京国立博物館の特別展で伊勢神宮の「玉篇」を拝観し、京都国立博物館で<br />知恩院の菩薩処胎経と高山寺の冥報記（いずれもそれぞれの寺の未見最後の一点）、大阪獅子窟寺の<br />仏さま、秋田水神社の鏡像、そしてこの土曜に兵庫県姫路周辺の国宝４点（一乗寺、浄土寺、朝光寺）。<br />１０点にも満たないとは言え、もう未見の作品を捜す方が難しいのでなかなか行けた方だ。<br />　最近きちんとチェックできない状況が続いているので詳細は不明ながら、既に１，０００点を超えている<br />ことはほぼ間違いがない。現状指定総数が１，１００点には達していないので、残り１００点は切っている<br />筈なのだ。<br />　ちなみに、水神社の鏡像は８月１７日、という一番旅行したくない時期に一日だけ公開のため予定を組む気にもなれなかった。しかも今は同じ大仙市では直後に大曲の花火競技大会もあるのでそっちの方が魅力度が高いし。<br />　そんなわけで、この秋の東北歴史博物館による特別展は何とも有り難いものであった。ただ、展示期間を<br />問い合わせる電話で「みずじんじゃ」の鏡像、と問うてしまい博物館の方から「すいじんしゃ」と訂正されて<br />えらく恥ずかしい思いをした。そりゃそうだ。普通に考えれば水神様なんだからそう読むべきだよな。<br />　でもなぜかずっと以前からこの神社のことを「みずじんじゃ」と信じ込んでしまっていたのだ。<br /> ]]>
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<dc:subject>美術</dc:subject>
<dc:date>2009-11-10T13:14:26+09:00</dc:date>
<dc:creator>田原　誠</dc:creator>
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<title>恐怖箱　女郎花</title>
<description> 　大分迷ったのだけれど、新作が多いということだったので、結局購入。　想像していたよりは楽しめた。　自分では全く対照していないけれど、講評のランキングとは全く違う基準で選ばれたらしい怪談は「超－１」で接していた（と思っていた）平均レベルよりもずっと良質で正直「読むに耐える」。あの時にはまた読んでみたい作品など皆無、と言ってよいほど光るものは感じなかったのだけれど。　とは言え、確認してみると今回書き下
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<![CDATA[ 　大分迷ったのだけれど、新作が多いということだったので、結局購入。<br /><br />　想像していたよりは楽しめた。<br />　自分では全く対照していないけれど、講評のランキングとは全く違う基準で選ばれたらしい怪談は<br />「超－１」で接していた（と思っていた）平均レベルよりもずっと良質で正直「読むに耐える」。あの時には<br />また読んでみたい作品など皆無、と言ってよいほど光るものは感じなかったのだけれど。<br /><br />　とは言え、確認してみると今回書き下ろされた作品が特に優れている、というものでもない。<br />　むしろ新鮮味には欠ける小品が多い。<br />　今更比較して読み直す気など無いのだけれど、書き改められているところが多いのだろうか。それとも<br />こちらの目が節穴だったのか。<br /><br />　読んでからもう時間が経ってしまったので、個別作品に鮮明な記憶はない。一応ざっと読み返しつつ<br />感想をば手短に。<br />　冒頭の「満月」がもうじわじわと嫌な話で力作だ。こんな作品、あったかしら。<br />　「思い出してはいけない」も「超」怖らしいタイプの気味悪い作品。結構いけるじゃないの。<br />　書き下ろしの「撮影者」。ブレアウィッチプロジェクトごっこが原作を超えた（観ていないので推測）<br />不条理な展開へと繋がっていく。怪異と呼べる部分に集中した技法は、長い作品を嫌う人も多いようだし<br />決して悪いものではないのだけれど個人的には最後にどう失踪したのか、その辺りまで知りたかった。<br />　鏡に纏わる怪談、というのはかなりの主要派閥であることは間違いないけれど、「鏡」はそうした中に<br />あってかなり異彩を放っている。あまりの不条理さが心霊ものよりも恐怖を感じさせる。こうした自分好みの<br />作品が比較的多いことも評価を上げた一因かも。<br />　「出席番号十一番」は事実関係が何だかしっくりこない。小学校一年時点では神崎くんの友人が住んでいた。<br />小学校5年の現時点では沢渡くんの家。その間に沢渡くんの親御さんがこの家を購入した。一応矛盾は<br />ないのだけれど、では沢渡くんはなぜその住んだこともない家の近くの学校に登録されているのか。<br />　住民票を移したからかもしれないけれど、実態として都心に住んでいるならそういうことになるものなの<br />だろうか。本筋とは全然関係ないんだけれど、こういうところが曖昧だと信じ切れなくなってしまう性分なので。<br />　「迷子」のタイムスリップも類例がないわけではないけれど、詳細でリアルな描写に惹き込まれる。<br />しかし、オチはどうにも納得出来ない。体験者は「自分自身が見捨てた自分」のことを気に病んでいるようだ。<br />しかし、このストーリー展開からするとそんなものは存在していない。<br />　体験者が最初に見かけた自分は「未来の」自分であり、公園で時間の澱みに填っている内に過去の<br />自分を発見し、それに先んじて家に戻っている。その時背後にいたのは過去の自分だ。今は置いていって<br />しまったように思って、「彼」はこのあと公園に行き、そしてまた戻ってくる。つまり、ここでは体験者の<br />時間がループし一旦過去と未来がごく近接してしまった、というだけで何らかの分岐を経験したわけでは<br />ないのだ。<br />　心配する必要など何も無い。<br /><br />　後半は急にしんみりとした話が多くなる。そうした話が悪い、というのでもないけれど、残念ながら<br />その類の話はこぞって「怖くない」。恐怖に身を震わせた合間にそうした作品で心の雪解けを図るのなら<br />良いけれど、ロマンス文庫じゃないんだからそっちばかりになってしまってはジャンルすら違ってしまうと<br />いうもの。<br />　最後の「白」は旧家の一族に纏わる因縁譚のどろりとした粘りも研ぎたてでぎらぎらと光る鉈のように<br />鋭く激烈な恐怖の切れ味も素晴らしい一級品。古典落語であろうとスタンダードジャズであろうと<br />面白いものは面白いのだ。むしろ新ネタよりも勝率が高い位だ。ただ、話の締めに当たる部分は判り<br />難いし、あまり意味を感じられない。単に強く感情移入してしまった、というだけではないのか。<br />　この作品も全く記憶にないなあ。<br /><br />　　いずれにせよ、楽しめた、というのは良いことだ。<br /> ]]>
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<dc:subject>怪談・怪異</dc:subject>
<dc:date>2009-10-21T18:38:31+09:00</dc:date>
<dc:creator>田原　誠</dc:creator>
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<title>封印怪談２</title>
<description> 　何度かキャッチ＆リリースしながら、怪談中毒の禁断症状に耐えられずついに購入。　全体に突っ込みの甘い怪談集である。　著者自身が経験している怪談も多く、それは自分の話だけにしっかりと書けているし、比較的楽しめる。男性著者のため変な思い入れもない。　やたら人が死んでしまうのも意外と大人しい怪談が多い中珍しい。　ただ、冒頭にも書いたように疑問を感じてしまう作品も結構あって世界に浸りきれるには至らなかった
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<![CDATA[ 　何度かキャッチ＆リリースしながら、怪談中毒の禁断症状に耐えられずついに購入。<br /><br />　全体に突っ込みの甘い怪談集である。<br />　著者自身が経験している怪談も多く、それは自分の話だけにしっかりと書けているし、比較的楽しめる。<br />男性著者のため変な思い入れもない。<br />　やたら人が死んでしまうのも意外と大人しい怪談が多い中珍しい。<br />　ただ、冒頭にも書いたように疑問を感じてしまう作品も結構あって世界に浸りきれるには至らなかった。<br />　「実験された少女」はこの体験者が語り手だったのだろうか。ちょっとそれは難しそうだけれど、<br />そうでないと話が成立しそうにない。しかもこの話は「心療内科」で解決が付いてしまう、と言えなくもない。<br />　「あずかりもの」こいつはどう考えてもこの先が知りたい。これでは蛇の生殺しだ。確かにここまででも<br />不思議であり不気味でもあるけれども。「そこにいるのは」もほぼ同様で、彼女のその後（二度と連絡が<br />つかなくなってしまった、でもよい）を描いて欲しかった。それともこの最後の文章はそれを意味しているのか。<br />　「うなずく子供」、ここで書かれていることが本当なら、これは人類の常識を破壊する大変な出来事である。<br />怯えている場合ではない。<br />　「繋がらない公衆電話」ずっといる男、何より直接聞こえてくる声、と怪談としての構成要件は満たして<br />いるので、そこを疑うわけではないのだけれど、描写・展開ともに王道過ぎて新鮮味がない。何より<br />気になったのは、母は「公衆電話は繋がらない筈よ」と怯えている様子だけれど、男ははっきりと<br />「ツナガラナイ」と言っているのだから何も矛盾はない。確かに使えなくなっているのだろう。だから<br />怯えるポイントが間違っている。勿論題名も。<br />　「心霊スポット」こいつも途中で子供の首が飛んだ、などとご大層なことが書かれているのでどんな<br />目に遭うかと「期待」していたら落ち武者の霊を見かけただけ。しかもまた行こう、と楽しんですらいる<br />らしい。拍子抜け作品の典型例。<br />　「ドッペルゲンガー」の解釈も納得いかない。途中、一人は自分の家に入り自分と同じ行動をする相手を<br />見ている。記憶まで共有しているという。こうしたケースでは第三者、というよりは時間のずれ、異世界との<br />繋がりを考えた方が自然だろう。しかも三つ子の片割れだとしたら、なぜこの一時のみ急に現れたのか<br />理解できない。<br /><br />　こうした欠点は抱えているものの、大分毛色の違う怪談集なのでそれなりの面白さはあった。<br /> ]]>
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<dc:subject>怪談・怪異</dc:subject>
<dc:date>2009-10-21T17:43:13+09:00</dc:date>
<dc:creator>田原　誠</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>怪談実話　顳かみ草紙　串刺し</title>
<description> 　もう読んでから大分経ってしまったけれど、折角なので簡単に。　毎度書いているように、どちらかと言うと恐怖譚以上に「不思議な話」好きでもあり、この本の前口上には否が応でも期待が高まった。しかもここで簡単に紹介されている話など、期待通りの何とも不条理なお話。流石平山氏と思いながら読み始めた。　第１話の「雛と抽斗」。実に不可解で素晴らしい。続く「泥酔」。これも通常の怪談とはかなり毛色が異なる。むしろ異世
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<![CDATA[ 　もう読んでから大分経ってしまったけれど、折角なので簡単に。<br /><br />　毎度書いているように、どちらかと言うと恐怖譚以上に「不思議な話」好きでもあり、この本の前口上には<br />否が応でも期待が高まった。しかもここで簡単に紹介されている話など、期待通りの何とも不条理な<br />お話。流石平山氏と思いながら読み始めた。<br /><br />　第１話の「雛と抽斗」。実に不可解で素晴らしい。続く「泥酔」。これも通常の怪談とはかなり毛色が<br />異なる。むしろ異世界体験とも取れる。<br />　「霧嫌い」はキング原作映画の「ミスト」を思わせるところもある。でも比較的通常の怪談ぽいな。　<br />　「蜃気楼」。ぎりぎりレベルの儚いものだけれど、霊は視界の端に見える、という話も時折聞くし、<br />これは怪談だな。<br />　冒頭の骨折シーンがいかにも平山氏らしい強烈なもので期待させるも、それは設定の振りに<br />過ぎなかった。怪異自体は大人しめのノーマル怪談系。<br />　「螢火」。視覚障害者の「視た」怪談という大変に貴重な事例ながら、内容的にはオーソドックスな<br />霊体験。<br /><br />　こうして読むにつれ、どんどんと世間一般の怪談と違いが感じられなくなってしまった。<br />　しかも冒頭に宣言された通り、怪談と非怪談の境界を狙っている分怪異自体がどうにも小ぶりで<br />何だか物足りない。<br />　<br />　「忌み数」は語ること自体タブーなのかもしれないけれど、サイコロを振ってどう「忌み数」を決めるのか<br />判らぬため、どうも気になってしまう。<br />　まず、３つの事例から想像すると、４つのサイコロを振る、もしくはサイコロを４回振って決めているように<br />取れる。１２１２の並びにも意味があるようなのでやはり４回振っているのだろうか。<br />　そして何より「１３１８」。これは普通のサイコロでは出せる数字ではない。サイコロが特殊なのか<br />あるいは単に４回振っているだけではないのか。<br />　もしくは数字が間違っているのだろうか。はたまたこの話自体が嘘っぱちなのか。<br />　いろいろと考えてしまって楽しめない。<br />　「孕み」なども大作で実に気味が悪く著者らしい読み味の作品ではある。しかし、相当な障りを受けて<br />いながら、特に何をする、ということもなく一過性で事件は終わってしまったようだ。何だかすっきりこない。<br />　「憑が出る」も気味悪さでは文句無し。しかし一体この怪異は何なのだろう、と思うとどうも良く判らない。<br />　当初家の造りが妙であることが判明しそれに絡んで次第におかしくなっていく。大作の多い「家ネタ」かと<br />思わせる展開である。<br />　しかし、途中祖母の話で急に違う方向へと話がずれてしまう。どうも家というより父親の家族、血の<br />問題であるようなのだ。<br />　祖母はその対処法までよく知っているし、未知の怪異ではないらしい。案の定家の穴の謎は全く<br />解明されることもなくこれからの血族に対する戒めで話は終わってしまう。一体穴は何だったんだ。<br /><br />　一方、「つらい記憶」などは短いけれど後に残る作品だ。<br />　半年も入院していたという記憶は一朝一夕に捏造されてしまうような代物ではない。夢に見た、という<br />レベルではないからだ。なのに、どうやらそれは自分一人しか記憶していない事実であるようだ。これなど<br />パラレルワールドの存在を真剣に検討したくなるような不思議な話ではないか。これこそ待っていた<br />一品である。<br /><br />　怪談作家の中でも一級の文章なので読んでいて心地良いし、最近の平山怪談はちょっと特筆すべきものが<br />無くなってしまっていただけに、新機軸に挑戦しようという分若干目新しく感じられたことは確か。<br />　しかし、先に書いたように当初の期待感が強すぎただけに肩透かしを食らったような気にはさせられて<br />しまった。仔細に読むとそれなりに興味深い事例も多いけれど、「平山怪談」と構えて読んでしまうと<br />インパクトが強いとは言えず食い足りなさも感じる。<br /><br />　何とも微妙な印象に終わった一冊であった。<br /> ]]>
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<dc:subject>怪談・怪異</dc:subject>
<dc:date>2009-09-04T17:32:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>田原　誠</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>恐怖箱　赤蜻蛉</title>
<description> 　台風が来たり忙しかったりとなかなか本屋に行けず、ようやく昨日ゲット。　どうも「怖い」というよりは「不思議」という印象が強い。　元々不思議譚は怪談中でも特に好きな部類なのでそれ自体は悪いことではない。　ただ、全体にインパクトの強い話があまりないため、どうもぼんやりとしてしまっている。　文章が整ってはいるもののいわゆる「超怖風」の王道とも言えるスタイルに徹しているため何だか型にはまった様式を見せられ
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<![CDATA[ 　台風が来たり忙しかったりとなかなか本屋に行けず、ようやく昨日ゲット。<br /><br />　どうも「怖い」というよりは「不思議」という印象が強い。<br />　元々不思議譚は怪談中でも特に好きな部類なのでそれ自体は悪いことではない。<br />　ただ、全体にインパクトの強い話があまりないため、どうもぼんやりとしてしまっている。<br />　文章が整ってはいるもののいわゆる「超怖風」の王道とも言えるスタイルに徹しているため何だか<br />型にはまった様式を見せられてしまっているように感じられてしまうのだ。<br />　そろそろこの語り口も潮時だろう。<br />　平山・加藤怪談ではこの語り口を使っても、転・結のあたりでそこから良い意味で逸脱し盛り上がりを<br />見せてくれる。<br />　ここではあらかじめ予想される通りに話が進み展開し、さほど意外性のないところで終着点に<br />到達してしまう。教科書的であってこれを読んで、心に残して、という強い訴えかけがあまり感じられ<br />ないのだ。これは怪異が強烈である無しとは関係のない話だ。<br />　また、体験者があまり恐怖を感じていない作品が多いのも緊迫感を殺いでいる一因だろう。<br />　猛者の体験談も興味深いところながら、それがいくつも登場し怪異を日常として淡々と語られてしまうと、<br />こちらもどうしても怖くはなくなってしまう。<br />　勿論「平田のアパート」や「黄昏の子供」「更新」など楽しめた作品も結構あった。プロの冷静な<br />体験談である「南の島にて」なども興味深い。<br /><br />　一方、気になる点も散見される。<br />　「道中狸」は個人的に一番気になるネタの一つ瞬間移動もの。しかし作品中では何も触れられて<br />いないのにこの怪異を「狸」の仕業と断定してしまったのはどういうわけだろう。しかも何故題名でのみ。<br />むしろその前の「岩」の方が狐狸の仕打ちらしい。<br />　「白い車の男、黒い車の女」のようにオチを怪談とは関係ないところに持ってくるのも好きではない。<br />　しかもこの話結構怖いネタだし、体験者のキャラクターをそんなところに落とさなくても成立する話だけに<br />余計腑に落ちない。<br />　「おぶつだん」などは場面を想像すると笑えると同時にゾッとさせられる。しかし、これが子供の悪戯心に<br />よるものではないのか、他の子はそいつの影響で描いてしまったのではないのかという辺りの検証が<br />全く成されていないので素直には受け取れない。<br />　「特別利用者」はネタ振り段階で自らハードルを上げ期待感を高めながら標準レベル以下の怪異しか<br />起らずかなりしおしおな気分にさせてくれたけれど（それを「まだ大人しいほうらしい」で片付けられては、<br />むしろそっちを聴かせろ、と憤りたくもなる）、体験者の最後の弁もよく判らない。<br />　身長が大きいことに対して、足・胴・首とどの部分が大きかったか判らない、と語っている。<br />　なぜ一部分だけが大きい、ということに拘るのだろう。一番自然なのは体が全体的に大きかった、と<br />いうことではないのだろうか。何か意味があるのかと前の部分を読み直しても何も無い。<br />　どうにも不思議だ。<br /><br />　何だか「超-１」の傑作選、といった趣（実際の傑作選はここまで面白くないけれど-初年度以外）の<br />若干素人っぽい作品集であった。それなりには楽しめたけれど。<br /> ]]>
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<dc:subject>怪談・怪異</dc:subject>
<dc:date>2009-09-03T19:18:07+09:00</dc:date>
<dc:creator>田原　誠</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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