そういや本陣殺人事件 岡山・倉敷 第6幕
井上家住宅の向かいに、ネットで調べていて行こうかと思っていた「三宅商店」を思いがけず発見した。
まだ朝食から時間も経っておらずお腹も喉もまだ問題は無かったけれど、折角なので入ってみた。
古い民家を利用した店内。靴を脱いで座敷に上がれるので疲れが取れる。入った時にはまだまだ
空いていたけれど、あっという間に満席になってしまっていた。
食事ものもおいしそうだったけれど無理なのでパフェをいただく。満足。
この頃には結構本降りの雨。珍しく傘を差しながら歩く。こうした時、デジカメだと片手で操作できて
撮影が格段に楽。一眼レフではどうしても両手を使わねばならず、傘を差しながらの撮影、というのは
基本的に無理だったので。
それと、このちょっと前だったか少し別れている間に奥さんが備前焼のビアマグなど購入していた。
何となく気に入らなかったしそう良さそうでもなかったので自分の分は買わず。やはり陶磁器は窯元で
買わないとな。
雨の中、丘の上にある阿智神社へ。
予想通り、見晴台としてうってつけ。若干煙ってはいたけれど、直ぐ眼下の景色なので見えなくなる
ことはなく、瓦と白壁が重なって何とも素敵だ。本当に他にはない見事な街並みだと言える。
続いては楠戸家住宅。主屋の一部が倉敷市指定文化財、残り(主屋、蔵3つ、塀)が国登録文化財、
という変わった指定を受けている。
蔵の一つは喫茶店として利用されているようだったけれど、連続で休むわけにもいかない。まあ、
蔵の内部はそう凝っているとも思えないし。
ここからまた街中に向かい、倉敷アイビースクエア内の倉紡記念館、大原美術館児島虎次郎
記念館を拝観。いずれもクラボウ(旧倉敷紡績)の建物を活用しており、国登録文化財。
他に文化財に登録されてはいない昔の建物もある。
児島虎次郎、という画家の作品は初めて、というわけでもないとは思うけれど、これまで全く印象は
なかった。
しかしこうしてその作品をまとめて観ると画技は確かだし、輝くような色彩が美しい。
当然印象派、特にルノワール辺りの影響なのだろうけれど、同時代の日本画家土田麦僊と立場が
全く違う筈なのに何となく似た匂いを感じてしまう。47歳で亡くなってしまったのは惜しい。
国登録文化財の倉敷館などもちらりと見学。そこでまた別行動をし、倉敷天文台を探す。地図上で
見ると明らかに街の中にありそうだったので疑問に思っていたけれど、見つけてみるとやはり全く
普通の住宅街の只中にちょっと広い空き地のような敷地があり、その一角に小さな建物や宿舎のような
建物がある。
この小さな建物がスライディングルーフ観測室(国登録文化財)。
平屋で本当にこぢんまりとしており、自転車が前に置いてあったりして一見倉庫にしか見えない。
軒から枠だけの柱が伸びているのも、物干し台か日除けの支柱かのようだ。
実際にはここに望遠鏡が格納されており、屋根がネーミングの通りスライドして開くようになって
いるのだ。
そうは言ってもそうした現場が見られるでもなく、敷地の外から眺めるだけではやっぱり倉庫だ。
あくまでも実用的な施設なので可愛らしい衣装なども皆無。これまで数多く拝観してきた建造物の
中でも見所の難しい難物だった。
戻りながら倉敷市立美術館の外観にも注目。丹下健三の作品だそうだ。
窓の意匠などに工夫はあるけれど、モダン様式そのものでありそう面白いものではない。
来てみたところ倉敷は明らかに一日かけてじっくりと来るべき、しかも出来れば平日に、と思ったけれど
今回は予定がある。
午前中で慌ただしく倉敷を離れた。
少しだけJRに乗って清音駅で乗り換え。第3セクターの井原鉄道に乗る。こういったところはどうしても
料金が高い。
案に相違して新しい鉄道だったようで車両も新しいし、軌道は大半が高架線。風情はない。
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